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難削材の加工が可能!インコネル
航空産業に入ってから今までほぼ五年間以上の加工経験を積んできた。
航空産業でよく利用されている材質はインコネルの加工性については下記の通りに説明いたします。
加工性は悪く、難削材と呼ばれています。理由としては以下の通りです。
- 耐熱性に優れる素材のため、切削抵抗が高く、特殊なコーティングを施した難削材用刃物でも、工具の方が先に熱に負けてしまうため、直ぐに折れてしまう
- 熱伝導性が悪く、加工中に上がった刃先の温度が下がらないために熱で刃物が弱ってしまうため工具寿命が短くなる
- 工具材料との親和性が高いため、素材が刃物へ溶着する。そのため、きれいな切粉とならず、仕上げ面が悪くなる
- 加工硬化が生じやすいため、同じく工具寿命の短命化、仕上げ面の粗化が発生する
これらの理由から、加工を積極的に手掛ける会社が少なく、加工を行う会社も基本的に加工条件を公開しなかったりするため、実用的な切削データが他材料と比較して極端に不足しています。そのため、加工時のワーク温度の管理、工具の刃形状、材質の選択、切削条件(回転、送り、工程)の設定、工作機械・コレットチャックの剛性などを手探りで検討していかなくてはいけません。 当社では、様々な条件で加工にトライし、精度や生産性に対しての最適な条件設定を行っています。
航空産業で利用される部品の加工実績は下記の通りです。
エンジンの回転翼、内燃機関圧力リング、ブュッシュ、ブラケット、ガセット といった航空産業で利用される部品加工を主力としております。
■インコネル: 718, 625, X-750,C276,925,901,Inconel 718